アフターコロナ、各業界の生の声

    ◎日本語学校
     9月上旬にネパール政府は突如として主要なSNSの使用を禁止すると発表しました。フェイスブックやインスタグラム、ライン、ワッツアップ、X(旧ツイッター)、リンクドインを含め、殆どのSNSが使用禁止になりました。政府が運営企業側に対しネパール国内での正式な登録を求めたものの期限までに対応されなかったため、禁止措置に至ったと報道されています。
     これは日本語学校側にとっても寝耳に水でした。ネパール現地のエージェントとは主にメッセンジャーやラインで頻繁に連絡を取っていたため、仮にこれらが使えなくなると主要な連絡手段が絶たれてしまう事になります。また学生にとっても母国の家族との連絡手段がなくなるわけです。
     その後の報道によれば、SNS禁止措置や汚職に対する抗議デモが、首都カトマンズなど各地で発生し、ネパール政府はその翌日に規制を解除したようです。
     まさに朝令暮改でしたが、結果として連絡手段が復旧したので、我々としては一安心しています。
     とはいえ、今回の件は「いざという時の備え」の重要性を改めて考えさせられる出来事でした。もし規制が長引いていたら、留学生募集に大きな支障が出ていたはずです。実務面では連絡手段を一つには依存せず、複数のチャネルを確保しておくようにすべきだと痛感しました。
     途上国では、政情不安や経済状況の悪化もありますし、急な制度変更など、いつ何が起きるか分かりません。様々なリスクを想定して、常にそれらに備える必要性を再認識させられました。      さくらパンゲア語学院常務
                  田村源基